先日、実家で母と話していたら
母が突然
算数って難しいわね
と言いました。
どうやら最近、
脳トレの本を買って
やっている模様。
が、母の話を聞いていて
この脳トレ、
母の認知症に効果があるのかな?
と疑問が生じました。
一般的に言われている脳トレの効果
一般的に脳トレは
脳を刺激することで
脳内の血流を促進して
認知機能の低下を防ぐことができる
言われています。
そのため
高齢者施設で
活用しているところも
多数あります。
母が通うデイサービスでも
運動の合間に
脳トレのプリントを
やっているそうです。
脳トレ 母のケース
母がやっている脳トレの本
母が持っていた脳トレは
・1日1ページ
・1ページにかかる目安時間が載っている
・自分が何分かかったか、を書き込むようになっている
と言うものでした。
が、実際に母の話を聞くと
足し算や掛け算はわかるのだけど
引き算が難しいのよ
確かに
繰り下がりとかあると
ちょっと厄介かも
この51ひく6とか、
どうやっていいのか
分からないのよね。
確かに
足し算に比べると厄介
と言うのは分からなくはない。
が、母がすでに
小学生低学年レベルの計算に
苦戦している、
という事実に
少なからずショックを受けました。
「失計算」と言う症状
ショックを受けつつ
これは
「失計算」と言う症状だな
と思いました。
「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」
でも
この失計算の例が載っています。
この本では
失計算の症状の人への
対応ポイントとして
自尊心が傷つかないよう、
簡単な計算を出題するのは控えよう
と書かれていました。
簡単な問題ができなければ
本人が衰えを直視することになり、
逆にできても
バカにされたように感じてしまう
のでよくないそうです。
この話と
母の状況を照らした時に
次の疑問が湧きました。
母は
この脳トレをやって問題が解けない時
どう感じているんだろう
レベルがあってないとストレスを感じてしまう
この本は
1ページに計算問題が
20問ほどあるのですが
目安時間は2分。
つまり1問平均6秒。
先ほど
「51ひく6」で
うーん、、と考え込んでいた
様子を見ると
とても2分では無理な気がします。
真面目な母にとって、
目標時間内に計算ができないと言うことに
ストレスを感じないだろうか?
ここはとても
気になりました。
脳トレ 効果がある人、効果がない人
計算をゲーム感覚で楽しめる人には効果あり
こういった計算を
ゲーム感覚で楽しみながらやれる
と言う人にとっては
脳トレは効果がある
と思います。
なぜなら
やること自体が楽しくて
ストレス発散にもなるからです。
計算を苦痛に感じる人には逆効果
一方、母のように
元々こう言った計算は好きでない
と言う人にとっては
脳トレはストレスの原因になって
認知症には逆効果ではないか、
と感じました。
と言うのも
以前、母と話していた時に
最近色々なことに時間がかかってね。
なので時間がないのよ。
でも、勉強もしなくちゃいけないの。
と嘆いていたので
勉強って?
と聞くと
計算のこと
「しなくちゃいけない」
ってことは
本当はやりたくないんだろうなぁ。
つまり、
母にとってこの脳トレは
「嫌だけどやらないといけないもの」
脳トレが
ストレスの原因に
なっているんじゃないかな
と感じました。
認知症には「脳トレ」よりも「楽しいこと」が効果あり!
最近読んだ
和田秀樹さんの
「60歳からはやりたい放題」
この本の中で和田さんは
「脳トレ」よりも「楽しいこと」
を勧めています。
一番の対策は「楽しいことをやる」こと
和田秀樹 「60歳からはやりたい放題」
だと思っています。
楽しいことをやればやるほど、
脳にはプラスの刺激が伝わります。
なので、母には
やりたくない時は
脳トレは
無理にやる必要はないんじゃないかな
と伝えました。
ただ、どうやら父が母に
脳トレもした方がいいぞ
とプレッシャーを
かけている模様。
老老介護だと
介護する方もやや頑固なので
父にどうやんわりと伝えるかが
課題です。
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