認知症母の物盗られ妄想がエスカレート中 対策はあるのか?

認知症の家族から
「私のもの盗んだでしょ」
って言われて困ってる

こんなこと
ないでしょうか。

我が家でも母から
「お父さんが勝手に
 物の場所を変えてしまう」 
という訴えが頻発しています。

これは認知症の症状の一つ
「物盗られ妄想」

によるものです。

この症状が頻繁に起こると
家族も疲弊するし、
本人との関係性も
悪化していきますよね。

この記事では
そんな物盗られ妄想の
家族に対して
どんな対応を取るのが良いのか
が分かります。

目次

認知症の初期に見られる「物盗られ妄想」とは

物盗られ妄想が起こる原因

物盗られ妄想とは
認知症初期に見られる
症状の一つ。

よく例として聞くのは
お財布や通帳など
お金周りものが対象。

本人がしまった場所を忘れ
「誰かが盗んだのではないか」
と被害妄想になる症状
です。

物盗られ妄想 我が家の場合

「盗んだ」ではないが「物の場所を無断で勝手に変えられた」

母の場合は
「お財布が盗られた」
は今のところありません。

が、よくあるのが

お父さんが勝手に書類の置き場所を
変えてしまう

です。

これは以前の記事で紹介した
「認知症母の話はどこまで信じるべきか」
でも触れました。

その後も

私が整理しようと思って
とっておいたレシートを
お父さんが無断で片付けてしまった。

お父さんがよく見ずに
勝手に捨てたのだけど
そこにお札の入った封筒が
あったかもしれない

病院の予約票がない。
お父さんがどこかに
しまっちゃった

最初は戸惑いがちだったものが
最近は明らかに
不満げな口調。

最初は

え、それはひどいね。

と真にうけていたのですが
何度も聞いてるうちに

お父さん
そこまで勝手にするかな、、

という疑念が。

父の反応

一方
母に対する父の対応は

俺は触ってないぞ!

と怒った口調で
ひたすら反論。

父は頑固ではありますが
嘘はつかない人です。

これを聞いて

きっと母は自分で場所を変えたことを
忘れているんだろうな

と思うようになりました。

物盗られ妄想への対応方法

父の対応は母の物盗られ妄想をさらに加速させている

父からしたら
自分は何もしていないのに
責められるのですから
反論はしたくなるでしょう。

しかし
認知症の人は反論されると
「ますます怪しい」と
思うようになります。

母の物盗られ妄想が
エスカレートしているのは
父が常に強い口調で

俺はやってないぞ!

と反論しているからです。

物盗られ妄想には「反論」でなく「不安な気持ちへの共感」を

物盗られ妄想は
そもそも、本人が
しまったことを
忘れてしまっています。

なので
「俺はやってない」
と反論しても
逆に
「この人は嘘を言ってるのでは」
と不信感を抱かれるだけ
です。

確かに
自分が隠したわけではないので
弁明したくなりますが
ここはグッと堪えましょう。

そして

ないと困るよな。
一緒に探そうか

声がけして
一緒に探してあげる

こうやって
認知症の人の不安な気持ちに
寄り添えば
認知症の人も
安心できて落ち着きます

いつまで続くのか、と悲観するよりも、不安な気持ちに寄り添おう

認知症の人も
感情はあります。

常に強い口調で
家族から責められると
「この人は嫌な人だ」
と言う感情から
家族に不信感を持ってしまいます。

不信感はストレスとなり
さらに認知症を悪化させる
原因となります。

そうならないためにも
物盗られ妄想は認知症の症状だから
と割り切って
相手の不安な気持ちに
寄り添うよう心がけましょう

そうやって
寄り添っていくうちに
信頼関係が
戻ってくることもあります。

そうは言っても
自分に余裕がないと
なかなか難しいのですけどね、、

我が家の失敗事例 〜物盗られ妄想に反論し続けた顛末

母は以前は
父には遠慮がちで

お父さんは色々と
心配してくれてるのだけど

整頓好きだから
仕方ないのだけど

と非難しつつも
擁護もしていました。

しかし
最近は
父への不満を
ストレートに口にするように
なってきました。

お父さんには
いくら言っても
話が通じない

お父さんと
二人で生活するのは
無理かも

こんな感じで
母から愚痴電話が
頻繁にかかってきます。

これは
母の物盗られ妄想に対して
父がいつも強めの口調で
反論していた結果。

母の父への信頼度が
落ちてきたのが原因ではないか
と思っています。

元々頑固な父。

今更母に
優しい言葉を掛けるのは
ハードルが高いかもしれません。

それでも
なるべく母の気持ちに
寄り添う行動を
とってもらいたい。

母への対応については
父とじっくり話をしたほうが
良いかな

そう思っています。

物盗られ妄想 家族の信頼関係が壊れないよう共感力を鍛えよう

物盗られ妄想は
認知症の症状であり
治るものではありません。

しかし
物盗られ妄想のたびに
口論していると
家族の信頼関係が
壊れていってしまいます。

認知症の家族と
なるべく穏やかな生活を
送るためにも

これは認知症の症状で
本人に悪気はない。

そう割り切って
認知症の人の不安な気持ちに
寄り添うように
心がけましょう。

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この記事を書いた人

アラカンのシングルマザー。
現在、高校生と大学生の娘たちと3人暮らしです。

父母は遠方(自宅から電車で2時間弱のところ)にて2人暮らし。
母は現在、軽度の認知症と手足の痺れにより介護認定で要支援1。
父はしっかりしてるけど、認知症気配がちらほら。

心配性ゆえ、親の介護と自分の老後に備えて打てる手は打とうと日々模索してます。

自分自身の老後不安を少しでも解消すべく、資産形成のためにアラカン目前でファイナンシャルプランナー資格も取得しました。

趣味は投資・節約・読書・ジョギング。

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