【書評】「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」でイライラ軽減

目次

認知症の家族にイラっとしてしまう人必見!

母が認知症かもと思った時に
せっせと関連本を読みました。

その中で
認知症の人がどうしてこういう行動を取るんだろう
ということを知りたくて
手に取った本がこちらでした。

結論から言いますと、
この本は
認知症の人の行動について
イライラしてしまう人が
ぜひ読むべき本です。

手元に置いておいておくと、
認知症の人に対して
イラっとしてしまいそうな時に
ちょっと目を通すことで
冷静になれます。

私も母の行動を少し優しい目で見られるようになりました。

本書の特徴は
「認知症の人からの視点」や
「著者が良好なケアができたケース」について
マンガでわかりやすく紹介されている
点です。

より具体知的な内容について
下記に解説していきます。

どんな人が書いているのか

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」の著者は
川畑智さんという方で
理学療法士の方です。

理学療法士のお仕事は
下記になります。

理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、
基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、
および障害の悪化の予防を目的に、
運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、
自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

出典:日本理学療法士協会 理学療法士とは

一言で言うと
リハビリの専門家ということですね。

さらにこの著者は
病院や施設で
認知症予防や認知症ケアの実践に
取り組まれています。

実際に
多くの認知症の方と接した経験を踏まえて
この本を書かれています。

なので話はとても
リアリティがありますね。

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」はこんな方におすすめ

この本はこんな方におすすめです。

  • 認知症の家族にイライラしてしまう人
  • 認知症の家族にどう接してよいかわからない
  • 認知症の人の行動の意味を知りたい
  • 忙しくて本をじっくり読む時間がない

それでは
具体的にこの本にどんなことが書かれているのかを
ご紹介します。

この本の内容

この本は

第1章 認知症の世界をのぞいてみよう
愛2章 認知症の「?」をひも解く事件簿

の2章で構成されています

第1章 認知症の世界をのぞいてみよう

第1章では
たくさんのケースを
「家族やケアする人が見ている世界」と
「認知症の人が見ている世界」との差を
マンガでわかりやすく紹介
しています。

また、各エピソードとごとに
それぞれの症状について
詳しく解説もしています。

「認知症の人が見ている世界」の側からみると
認知症の方が戸惑ったり
不安に思ったりしつつも
がんばっていることがわかります

愛2章 認知症の「?」をひも解く事件簿

こちらの章では
実際に著者が経験した
良好なケアができたケースが
マンガ形式で紹介
されています。

認知症にはさまざまなケースがあり
その方の性格や生活歴なども
複雑に関係してくるため
必ずしもここに書いている対応が
万能なわけではありません。

それでも、
こういう対応があるんだ
と知っていると
これがヒントになって
よりしっかりと認知症の方のお話を聞いたり
様子を観察するなどし、
どう対応するのが良いのかを
考えるきっかけにつながります

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」を読んでわかること

この本を読むことで
認知症の人が
何を考えているのかを想像でき
どう接すれば良いのかを
考えるためのヒントになります。

私自身

どうして何度も同じこと言うんだろう?

と母にイライラしていたのですが
この本の
「何度も同じことを聞く 〜短期記憶の低下〜」
を読んで

母はこう言う気持ちだったのか!

と想像し

これからはもっと母の不安に寄り添おう

と思えるようになりました。

まぁ、そうはいっても
余裕がないと
なかなかできないのですけどね。

他にも事例として

  • 「『あなたが財布を盗んだの?』という」 〜物盗られ妄想〜
  • 「言葉が出にくい」 〜失語〜
  • 「相手の話が理解できない」 〜言葉の理解力の低下〜

など、13ものケースが
「家族やケアする人が見ている世界」と
「認知症の人が見ている世界」との差を
マンガで紹介されています。

認知症のご家族がいる方であれば
何かしら思い当たるケースが
載っているのではと思います

うずまき的所感

本書は
マンガ形式でもあり
非常に読みやすい印象を受けました。

なので

本を読む時間なんてないよ

という方も
ささっと目を通すことができます。

また、マンガと併せて各症状の解説もついているため

時間がない時などはさっくり漫画部分を読み
もっと詳しく知りたい場合は解説をじっくり読む

という使い分けもできると思います。

ご家族が認知症になり
戸惑っている方、
またケアのお仕事をされていて
認知症の方の言動でお困りの方には
ぜひ一度手に取って読んでいただきたい1冊です。

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この記事を書いた人

アラカンのシングルマザー。
現在、高校生と大学生の娘たちと3人暮らしです。

父母は遠方(自宅から電車で2時間弱のところ)にて2人暮らし。
母は現在、軽度の認知症と手足の痺れにより介護認定で要支援1。
父はしっかりしてるけど、認知症気配がちらほら。

心配性ゆえ、親の介護と自分の老後に備えて打てる手は打とうと日々模索してます。

自分自身の老後不安を少しでも解消すべく、資産形成のためにアラカン目前でファイナンシャルプランナー資格も取得しました。

趣味は投資・節約・読書・ジョギング。

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