老老介護をしている80歳の両親と「今から二世帯住宅に住む」はありか?

先日実家に行った時に
突然86歳の父から言われたのが

二世帯住宅に住むってのはどうだ?

父としては
認知症を発症した母との二人暮らしに
不安を感じての発言
だったのでしょう。

そして私は
現在シングル。
気を遣う夫もいないので
二世帯住宅もハードルが低い
と思ったらしい。

今のところ元気な86歳父と
認知症を発症している81歳母

この高齢者の両親二人と
新たに二世帯住宅に住むのは
ありなのか。

この記事では
このような悩みを抱えている方が
ご自身の状況に照らして
二世帯住宅生活を受け入れるかどうか
を判断するための材料
を提示します。

目次

高齢両親との二世帯住宅のメリット

まずはメリットです。
親側と子ども側から見てみます。

親のメリットは次の二つ。

  • 娘と介護を分担できる
  • ゆくゆくは子どもに生活のサポートをしてもらえる

親のメリット① 娘と介護を分担できる

今、父は
認知症の母の相手で
疲弊しています。

このまま一人で
お母さんの面倒を見るのは
辛い、、

おそらくそう思っての
提案でしょう。

私が二世帯住宅に一緒に住めば
母の介護を二人で分担できる、
と期待されているんだな

二世帯住宅と引き換えに
介護の担い手(私)を手に入れられる
というのは
親にとっては大きなメリットとなります。

親のメリット② ゆくゆくは、娘に生活のサポートをしてもらえる

父は、
今は自分のことは
全て自分でできています。

しかしそうは言っても
もう86歳。

今は元気でも
いつ何があってもおかしくない。

将来、じぶん自身に
何かがあった時にも
娘がすぐ隣に住んでいると
何かと助かる

そういう期待も
あるのではと思います。

今は実家まで
2時間弱かかりますしね。

子どものメリットは次の二つ

  • 持ち家が手に入る
  • 常に親を近くで見ていられるリスト

子どものメリット① 持ち家が手に入る

今賃貸に住んでいる場合
持ち家が手に入ることになります。

今住んでいる家が
賃貸の場合、
家賃がいらなくなるので
経済的にはかなりのメリットとなります。

子どものメリット② すぐに親の様子を見に行ける

本格的に介護が必要になった場合
特に親が遠方にいる場合は
時間や交通費をかけて
通わねばならなくなります。

二世帯住宅であれば
交通費も時間もかからない。
いつでもすぐに
親の様子がわかります。

高齢両親との二世帯住宅のデメリット

では次にデメリットです。
こちらも親側と子ども側から見てみます。


実は、親のデメリットはあまり思いつきませんでした
強いていえば次のもの。

  • 親の住環境が変わることにより認知症が進行するリスクがある

親のデメリット① 環境が変わることにより認知症が進行する

高齢者は
環境が変わると
認知症を発症したり
認知症が進行したりする
リスクがある
と言われています。

二世帯住宅に引っ越した結果
現在は認知症でない父までもが
認知症になってしまう
可能性はあるかも

一方、子どものデメリットは三つ。

  • 24時間、介護体制となる
  • 親の死後は住みにくい住宅になる
  • 親の死後、家の相続税や修繕費がかかる

子どものデメリット① 24時間、介護体制となる

二世帯ということは
在宅介護の担い手として
期待されているということ。

遠方であれば
ある程度割りきって
外部の力を借りられますが
近いからということで
全てを背をわねば
という義務感が出てしまうことも。

真面目で誠実な人ほど
介護によって
ご自身の生活が崩壊するリスクも
高くなります

子どものデメリット② 親の死後、住みにくい住宅になる

老親が亡くなってしまったら
親の住居スペースは
完全に空き家状態に。

水回りや

それでも
手入れは必要なので
掃除などの手間がかかる。

使わないけど掃除が必要
というのは
結構大変です

子どものデメリット③ 親の死後、家の相続税や修繕費がかかる

親が建ててくれるとはいえ
亡くなった場合は
相続税がかかります。
家を売却しないのであれば
相続税分の現金を
別で用意しなくてはなりません。

また、
毎年の固定資産税や
年数が経つと家の修繕費も
発生します。

そして、
二世帯住宅であれば
固定資産税や修繕費も
1世帯の家よりは
大きくなります。

購入費用がかからない代わりに
ランニングコストが
余分にかかることも

うずまき家の場合

ここまでは
一般的な
メリットデメリットを
挙げました。

ではうずまき家に当てはめると
どうなるか。

結論は

二世帯住宅は選択肢として無し

です。

判断ポイントは

  • 私がすでに持ち家に住んでいる
  • 娘たちがあと数年で家を出る可能性が高い
  • 父は基本的に娘に口を出されるのは好きではない

の3点です。

二世帯にしない理由① 私がすでに持ち家に住んでいる

今持ち家ということは
メリットの一つである
持ち家が手に入る
という点は私にとっては
メリットではありません。

さらに、
今から二世帯に住み替えとなると
今住んでいる家はどうするのか
という問題が新たに発生します。

まだローンも完済してないし
今の家はまだ処分はできない
という点が大きいです

二世帯にしない理由② 娘たちがあと数年で家を出る可能性が高い

今から二世帯住宅となると
娘たちの部屋も準備は必要です。

しかし
その娘たちは
あと数年で社会人。

今後、同居家族の構成が
大きく変わるであろう
今のタイミングで
「家を新たに建てるメリットはほぼない」

という判断しました。

両親と娘たちの部屋を作って
数年後には
私が一人でその広い家に住む
という可能性も、、

二世帯にしない理由③ 父は基本的に娘に口を出されるのは好きではない

今は
母の認知症が始まったばかりで
父は戸惑うことが多く
弱気になっています。

それでも、
私が母の通院に付き添おうとすると

俺が付き添うから
お前が来る必要はないぞ

と拒否感を示します。

そんな父親と一緒に
母の介護をすれば
父娘で衝突することは
目に見えてます。

我が家の場合は
距離が近すぎると
親子関係が悪くなる可能性大

メリットとデメリットを洗い出した上で自分の状況に照らして考える

うずまき家としては
「二世帯住宅はなし」
と判断しました。

しかし、
ご家庭の状況によって
メリットデメリットの重みは
変わってきます。

ご自身の状況に当てはめてみた上で
二世帯住宅とするかは
判断が必要
です

二世帯住宅以外の選択肢 〜親が二世帯住宅にしたい真の理由を確認する

父の提案である
「二世帯住宅」
については
「無し」
と判断しました。

が、
父が二世帯住宅を提案した
気持ちは汲む必要はある

と考えています。

おそらく、父の今回の提案は
今一人で担っている
母の介護の負担を減らしたい

ということからきているのでしょう。

介護を家で行う前提であれば
確かに二世帯住宅は便利です。

しかし我が家に当てはめると、
二世帯住宅というのは
得策ではありません。

我が家の場合は
二世帯住宅を建てるよりは
介護付きの高齢者住宅に入居する
と言う選択肢が
より良いと考えます

今後の母の
認知症進行状況にもよりますが
これを念頭に置いて
改めて父と話をしてみよう
と思いました。

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この記事を書いた人

アラカンのシングルマザー。
現在、高校生と大学生の娘たちと3人暮らしです。

父母は遠方(自宅から電車で2時間弱のところ)にて2人暮らし。
母は現在、軽度の認知症と手足の痺れにより介護認定で要支援1。
父はしっかりしてるけど、認知症気配がちらほら。

心配性ゆえ、親の介護と自分の老後に備えて打てる手は打とうと日々模索してます。

自分自身の老後不安を少しでも解消すべく、資産形成のためにアラカン目前でファイナンシャルプランナー資格も取得しました。

趣味は投資・節約・読書・ジョギング。

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